主婦の味で勝負 地元産物を生かす−道の駅「マキノ追坂峠」にレストラン
2004年10月19日
 マキノ町小荒路の国道161号沿いに22日開業する道の駅「マキノ追坂峠」で、駅の目玉となるレストランを同町内の農家主婦たちが設立した有限会社が運営することになった。女性たちは「新鮮な地元産物を生かした主婦の味で勝負したい」と張り切っている。

 この会社は「マキノ旬菜庵」。加工食品のグループ活動をしていた農家主婦たちがレストラン経営者募集を知り、うち7人が300万円を出資して7月に設立。審査の結果、運営を任された。本社を同町牧野に置き、社長は水口修子さん(57)、取締役は鳥居律子さん(55)。出資者は平均59歳、最高72歳という。

 レストランの名前は「峠茶屋 旬菜」で50席あり、眼下に琵琶湖を望む。メニューは定食、カレー、丼物、めん類など。地元産野菜のかき揚げ、小アユのてんぷら、夏場はアユの塩焼き、秋は町内に伝わるビワマスのマス飯などローカル色豊かな季節の味を添える。鳥居さんは「丼などにも手作りの小鉢を付け、一つの売りにしたい」と話している。

 特に力を入れるのはソバ。町内農家10戸ほどで約6ヘクタール栽培してもらっており、道の駅の加工場でその日に製粉・製めんした“打ちたて”を提供する。今年は台風の影響などで、地元産だけでは不足する恐れがあるが、来年からは8〜10ヘクタールに増やし、全量をマキノ産にする計画。

 営業時間は当面午前9時〜午後5時で、10人ほどのアルバイトは、いずれも町内や近隣の町の主婦たち。水口さんは「加工食品とレストランで年間5000万〜6000万円の売り上げを目指す。地元の活性化に少しでも寄与できたら」と話している。
毎日新聞


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