アフガン農村部の雑草地再現 新旭町 役場に対人地雷模型展示
2004年9月5日
 8月下旬に滋賀県新旭町で「地雷をなくそう!世界こどもサミット」が開かれた際に、会場で紹介された対人地雷原の地形模型が、同町役場2階ギャラリーで常設展示されている。

 地形模型は、成安造形大(大津市)の住環境デザインクラスの学生ら5人が約1カ月かけて制作。約2メートル四方のアクリル板の箱に土を入れて背景に風景写真を張り、被害が多発するアフガニスタンの農村部の雑草地を再現している。

 箱の中には、埋設型の円形地雷2個(直径12センチ、高さ6センチ)と、地表に張ったワイヤに足などをひっかけるとピンが抜けて爆発する円筒形地雷1個(直径8センチ、高さ約30センチ)の模型をそれぞれ設置。本物に近い質感でサミット開催中は、土を掘り地雷の感触を確かめる子どもの姿が見られた。

 模型の草むらにはサッカーボールも置き、展示した同町国際交流協会は「子どもたちの遊び場にも地雷が隠れていることを忘れないでほしい」と話している。
京都新聞


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