中江藤樹の命日にフォーラム開く 安曇川町
2004年8月25日
 陽明学の祖・中江藤樹(1608−1648年)の命日にあたる25日、「中江藤樹・心のフォーラム」(滋賀県安曇川町など主催)が、生誕地の同町田中の藤樹の里ふれあいセンターで開かれ、約200人がシンポジウムなど通じ藤樹の教えの一端に触れた。

 同フォーラムは、30年余り前から実施していた「藤樹講演会」を、1999年に今の形に変更し、今回が3回目。現在、実行委員会が製作を進めている藤樹の生涯をまとめた映画の矢田清巳監督が、映画にかかわる経過を説明した。

 シンポジウムは「中江藤樹を活かしたひとづくり・まちづくり」がテーマ。コーディネーターの作家童門冬二さんが、「藤樹は他人の不幸を見るにしのびないと思う心を説いた。今の時代にこそ心が曇らないよう磨く必要がある」と話した。藤樹が青少年期を過ごした愛媛県大洲市の桝田與一市長は「大洲市民は藤樹の教えを学び人を思いやる気持ちが強い」と述べた。
京都新聞


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