わき水復活、新名称は「秋葉の水」 安曇川町中野で44年ぶり水場
2004年7月31日
 滋賀県安曇川町中野で古くから親しまれてきたわき水の水場が44年ぶりに復活。名前も新たに「秋葉の水」と決まり31日、住民ら約50人が完成記念式を開き祝った。

 水場は、秋葉神社境内の斜面からわき出し、水温が12・5度と冷たく「瓜割の水」と呼ばれてきた。上水道整備で1960年、水場に簡易水道の水源地が設けられ、目にする機会がなくなり、98年の農村集落排水整備で別の水源を利用することになって、その役目を終えていた。

 簡易水道ポンプ小屋の撤去後、水場はコンクリートで覆われ、わき出す水は側溝に流れていたが、わき水利用の復活を望む声が上がり、中野自治会が元の形に近い状態で整備した。

 完成記念式で横井藤夫区長が「地区の宝として長く引き継がれることを期待している」とあいさつ。新名称「秋葉の水」を刻んだ石碑を除幕し、子ども22人の手形陶板の記念碑も披露された。このあと、住民らは冷たいわき水で乾杯した。
京都新聞


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