志賀バイパス工事9月にも再開
2004年7月27日
 国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所(大津市)は26日までに、道路建設用地の買収に絡む詐欺や汚職事件のため中断していた滋賀県志賀町の国道161号志賀バイパス工事を、9月にも4年ぶりに再開することを決めた。早ければ2009年度に開通する見通し。

 工事を再開するのは、志賀町北比良から南小松までの3・4キロの2車線道路。JR湖西線の高架下をくぐり、国道161号と接続する。まず本線予定地の東側に工事用道路を造った後、来春から本線建設に着手する。

 同事務所は用地の9割を取得済みで、工事と並行して残りの買収を進める。今後、道路構造や道路排水の処理方法を沿線住民と協議する。

 同パイパスは志賀町荒川の湖西道路終点から北小松までの約6・4キロの四車線道路を計画し、大津市から木之本町までの全長約80キロの「琵琶湖西縦貫道路」の一部に位置づけられている。

 このうち荒川−北比良間の3キロは01年夏に2車線で開通した。だが、00年秋に建設ルート上に建物があるように装い移転補償費をだまし取られた疑惑が浮上し、当時の扇千景建設大臣が工事中止を指示。その後、詐欺や収賄容疑で町職員や建設省職員らが相次いで逮捕された。

 同事務所は工事再開の理由を「県や沿線八市町村から毎年、強い整備要請を受けてきた。県内の他の工事が一段落し、費用や職員を志賀バイパスに投入できるようになったため」としている。
京都新聞


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