湖西スローフードムーブメント推進会議の本年度の第1回会合が20日、滋賀県今津町の県湖西地域振興局で開かれ、メンバーの推進委員が郷土料理をテーマにした講演会を聞いたほか、高島郡内の学校給食に郷土料理を取り入れる「湖西デー」設置を承認した。
地域に古くから伝わる郷土料理を見直そうと、同振興局が前年度から進めている3カ年事業で、郡内の生産者や消費者、自治体関係者が推進委員となっている。
この日は、堀越昌子滋賀大教授(57)が「湖西の伝統食を次世代に伝える」と題して講演。フナやウグイのなれずし、万木かぶの漬物など湖西地域の郷土料理を例にあげながら「地元にしかない素材を使った料理は新鮮でおいしく、体にも安全」と話し、郷土料理を学校給食に取り入れる必要性を訴えた。
同会議ではこのほか、新たに8人に推進委員の委嘱状が手渡され、郡内の小学校で今秋にも「湖西デー」を設置すると決めた。 |