貸し出し冊数 2年連続全国1位へ 滋賀県 図書館整備進む
2004年7月19日
 滋賀県内の2003年度の公立図書館の総貸し出し冊数が初めて1200万冊を超え、県民1人当たりの貸し出し冊数も8・1冊と2年連続の全国1位が見込まれることが県立図書館(大津市)の調査で分かった。約20年前には全国最低水準だったとされるが、市町村の図書館整備が進み、すっかり「図書館県」に変身した。

 調査によると、03年度の総貸し出し冊数は1206万2507冊。01年度に1000万冊の大台に乗り、年々増えている。1人当たりの貸し出し冊数(県立分を除く)も前年度の7・6冊から大きく伸びた。2位の東京都(前年度7・1冊)を引き離し、当分はトップが続きそうだ。

 貸し出しが伸びた理由は、図書館の数そのものが増えていること。県内50市町村の図書館は1982年度に8館だったのが、現在は24日にオープンする甲南町図書交流館で41館(40市町村)を数える。厳しい財政状況の中でも図書購入費などは維持する自治体が多く、利用拡大につながっている。

 文部科学省は「滋賀には公民館的な機能も兼ね備えるなど地域の拠点となっている図書館も多く、全国的にも注目されている」としている。
京都新聞


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