滋賀県新旭町藁園の藁園神社で20日、豊作を祈願する「なまず祭」が営まれ、氏子ら約40人が若狭能や和太鼓演奏などの神事を奉納した。
なまず祭は約350年前、この地域で農作物を荒らす害虫をナマズの大群が押し寄せて食べ尽くした、などが起源とされる。明治初期に途絶えたが、同神社の創建600年祭が行われた1997年に復活した。
神事では、ナマズの害虫退治を喜ぶ宮司が喜んだ姿を伝える若狭能や勇壮な和太鼓「なまず太鼓」が奉納された。このあと、八田知昭宮司(73)が体長約1メートルのナマズの石像に酒をかけて清めたほか、氏子らが地域を流れる川で捕獲した体長約50センチのナマズ10匹を境内の池に放し、今年の豊作を祈願した。 |