浦島太郎の釣り糸を連想させる花・ウラシマソウが、滋賀県高島町高島の鎮守の社で開花した。変わった形の花を咲かせ、住民を驚かせている。
ウラシマソウは、サトイモ科の多年草。20センチほどの茎の先に花を包む黒紫色の袋状の仏炎苞(ぶつえんほう)をつけ、なかから花の一部にあたる50センチほどの細長い付属体を伸ばす。境内を住民の憩いの場とするため、木を伐採し、雑草を刈った後、数10株が芽を出して、4月中旬から開花しているのを宮川平区長(60)が見つけた。
今津町松陽台2丁目の植物研究家青木繁さん(51)は「ウラシマソウは県内では安土町の沙沙貴神社が有名。変わった花だが、地区のシンボルとして見守ってほしい」と話している。 |