永代常夜燈、34年ぶり復元 高島の白鬚神社
2004年4月24日
 滋賀県高島町鵜川の白鬚神社前の湖岸に設置され、国道の拡幅工事で撤去されていた永代常夜燈(とう)が34年ぶりに復元され、24日、奉告祭が営まれた。

 常夜燈は1833(天保4)年の建立で、京都の近江屋藤兵衞氏が寄進した。灯台の役割を果たし、湖上の船の往来を導いてきたが、1970年に撤去され、神社の境内で保存されていた。信徒が復元を願い、上部の朽ちかけていた木製の火袋を安曇川町下古賀の宮大工大村正寛さん(53)が修復した。

 台座を含め高さ7メートル。火袋は高さ2・5メートルで、屋根は銅板ぶきの宮造り。花こう岩製の45センチ角の石柱側面に「海上安全心願成就」といった文字が刻まれている。

 奉告祭には住民や萬木綱一高島町長が出席した。神事の後、高橋幸治宮司は「神社だけでなく、町のシンボルとなることを願っている」と話した。
京都新聞


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