陽明学者高瀬武次郎氏の遺品展 安曇川・中江藤樹記念館で開く
2004年4月9日
 滋賀県安曇川町上小川の近江聖人中江藤樹記念館で、藤樹を敬愛した陽明学者高瀬武次郎氏(1868−1950年)の遺品展が開かれている。

 高瀬氏は香川県出身で、関西の陽明学研究の第1人者。京都帝国大教授や立命館大教授などを歴任し、「日本之陽明学」や「陽明学新論」などの著書を残したほか、同記念館隣接の藤樹神社創立にも尽力した。

 企画展は、京都市北区の高瀬氏の自宅に掛けられていた扁額(へんがく)2点、陶製座像と台座の石碑、同氏の顕彰碑の計4点が、高瀬氏の遺品を所蔵する社会福祉法人から寄贈されたことから計画。会場にはその扁額と、同神社宝物の同氏自筆の掛け軸、館所蔵の著書の初版など計10点を展示している。

 寄贈品のうち陶製座像は同記念館近くの案内所「良知館」に、顕彰碑は同館隣の「陽明園」にそれぞれ設置しており、同記念館は「遺品を通じて藤樹と同様の生涯を送った高瀬氏に理解を深めて」と話している。9月1日まで。高校生以上200円、小中生100円。
京都新聞


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