琵琶湖治水の先覚たたえる 新旭に藤本太郎兵衛の顕彰看板
2004年3月31日
 滋賀県新旭町の深溝区自治会はこのほど、地区内に江戸時代後期の琵琶湖治水の先覚者・藤本太郎兵衛の顕彰看板と、1896(明治29)年9月7日に地区を襲った洪水の水位を伝える石柱を設置した。

 同地区が琵琶湖岸の低湿地で、たびたび水害を受けたことから親子3代に渡り瀬田川の川ざらいに打ち込んだ先人の苦労と、地区最大の洪水を次代に伝えるため、まちづくり事業の一環として設けた。

 顕彰看板は高さ3・2メートル、横3・45メートル。民家の柱の古材を使い前面に「藤本太郎兵衛生誕の里」を記した。石柱は高さ2・5メートル、横18センチ、厚さ15センチで、高さ1・7メートルの所に黒い線を刻み洪水時の水位の高さを示している。石田哲区長は「顕彰看板と石柱を通じて地区に理解を深め、地区を愛するきっかけにしてほしい」と話している。
京都新聞


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