寒気つき「神輿上げ」勇壮に 日吉大社の山王祭始まる
2004年3月7日
 湖国三大祭りのひとつ山王祭の最初の神事「神輿(みこし)上げ」が7日、大津市坂本5丁目の日吉大社で行われた。普段は山ろくの東本宮に安置されている約1・5トンの神輿2基が、「駕輿丁(かよちょう)」と呼ばれる担ぎ手約200人によって、八王子山頂(378メートル)に並ぶ牛尾神社と三宮神社に運び込まれた。

 午前10時、登山口のしめ縄が取り払われると、法被姿の駕輿丁が「よいさ」「よいそら」と威勢よく掛け声を挙げ、石段や曲がりくねった急坂を駆け上がった。

 小雪が舞い、木々に積もった雪も落ちてくる寒さの中、駕輿丁たちは白い息と汗の熱気を上げながら約1時間かけて山頂へ。山頂近くの狭い石段では神輿の重さで倒れそうになりながらも、一気に運び上げると、駕輿丁や見物客から歓声が上がった。

 山王祭は五穀豊じょうを願う春の例祭。4月15日まで多くの神事がある。神輿は4月12日の「午(うま)の神事」で逆に山を駆け下りるまで、両神社に納められる。
京都新聞


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