昔の生活や風習など絵で表現 安曇川 学生ら2年かけ制作
2004年1月28日
 滋賀県安曇川町内のお年寄りたちから聞き取った懐かしい生活様式や風習などを絵で表現する「心象絵図」がこのほど完成した。2年がかりで仕上げた労作で、町教委は絵びょうぶにして、2月14日の生涯学習フェスティバルで住民に公開する。

 聞き取り調査は同町中心部の西万木と湖岸の今在家を対象に、県立大の地域学研究室(武邑尚彦教授)の学生が行い、元デザイナーの主婦早藤典子さん(45)=安曇川町中央4丁目=と成安造形大4年弘部容子さん(22)=今津町弘川=が絵を担当した。

 絵図は縦1メートル、横1・8メートル。主に戦前から戦後までの題材を選び、「今在家図」には空を飛ぶ戦闘機や琵琶湖の魚、たらいに乗ってヒシの実採りをする子ども、農作業など。「西万木図」には春祭りの巡行や扇骨の白干し、万木カブを川で洗う農家の女性などをいずれも生き生きと描いている。

 絵図は二つ折りの絵びょうぶに表装する。町教委は「絵図の各シーンごとに口伝があり、ストーリー仕立てで紹介することもできる。子どもたちの地域史の学習としても活用したい」と話している。
京都新聞


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