豊富なわき水を街づくりに 湖西で学生らがカルテ作成
2004年1月12日
 滋賀県湖西地域振興局は、県立大地域学研究室と協力して湖西地域には今なお豊富にあるわき水の現状や住民意識などを調査して、「わき水カルテ・わき水マップ」の作成に取り組んでいる。

 県の地域活性化事業の一環で、わき水をキーワードに地域固有の文化や伝承を掘り起こして、今後の地域のまちづくりに役立ててもらう。同研究室の武邑尚彦教授と学生5人が、昨夏から11月まで高島郡内5町の民家や地域の井戸などの現地調査を行った。

 現在、わき水の現況や利用形態、住民意識、言い伝えなど多種にわたる調査内容の集約作業を行っており、本年度末までに結果を冊子状の「わき水カルテ・わき水マップ」にまとめ、郡内の各町村を通じて住民が閲覧できるようにする。

 また25日には、今津町深清水の調査地域で結果発表と意見交換の場として交流会を行う。さらに各地域でも同様の場を設ける計画。同振興局計画調整課は「上水道の普及で便利になったが、湖西では今もわき水を大切に守り、それぞれに昔ながらのルールで利用されていることが改めて分かった」としている。
京都新聞


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