使い手の立場で心こめて 高島郡の福祉用具製作が好調
2004年1月12日
 福祉用具の改良や製作を行っている滋賀県高島郡の障害者生活自助具ボランティアグループ「ほほえみ工房」(矢盛藤次会長)が、発足5年を迎え好調な受注を続けている。

 福祉用具は、障害の程度や身体的な差異に応じた工夫が必要だ。同工房は、県が高島郡で開いた養成講座の受講者が集まり、1998年7月に発足した。県内では6番目の支援グループ。

 現在、元大工や主婦ら16人。月2回、安曇川町末広4丁目の同工房で、スプーンやフォーク、衣類の改良をはじめ、浴室の段差解消など多岐にわたる活動を続けている。中でも操作パネルの前に突起状になった球状のスイッチを取り付け、指先を使えない人でも容易に操作できるように改良した洗浄機能付き便座はヒット商品という。

 本年度の受注は昨年末現在で60件を超え、前年度を25件も上回っている。矢盛会長は「1件ごとに時間はかかるが、喜んでもらえればうれしい。5年目を機に、さらに頑張って活動を活発化させたい」と意気込んでいる。
京都新聞


HOME
Copyright (C) 2003 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved