間伐材がカラフル小物に変身 染色で有効利用、朽木村
2004年1月5日
 滋賀県の朽木村商工会は、スギやヒノキに特殊な染色液を吸い上げさせて木をカラフルに染める「染色木材」の技術を生かし、間伐材を有効利用する試みを進めている。

 高島郡内の各商工会と連携する地域密着型創生事業の一環。染色木工に詳しい京都府立大の飯田生穂助教授の指導で、昨年夏から本格的に着手した。

 これまでに郡内の林業関係者や大工さんら11人が、飯田教授が講師を務める染色木工の講座を受講。枝葉の残る間伐材を染色液に浸けて液を吸い上げさせる方法と、立木に穴を開けて液を注入する方法を試した。結果、木の種類や木目、密度の違いで液の吸い上げ方が異なるが、1−2週間で染め上がり、切断や加工の仕方で多様な表情が生まれた。

 受講生は、染色木材を張り合わせるなどしてカラフルなコースターや木目を生かしたペンダントを試作、販売したところ評判は上々で、素材として十分利用できることが分かった。同商工会の山本善夫事務局長は「郡内の特産品づくりに生かしてほしい」としている。
京都新聞


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