滋賀県内で11月末までに発生した今年の刑法犯の認知件数が、前年同期に比べ13・7%減少し、全国トップの減少率になったことがこのほど県警のまとめで分かった。ひったくりやバイク盗などの街頭犯罪が大幅に減少、目標の年間3万件以下の達成が確実となった。
県警生活安全企画課によると、11月までの刑法犯の認知件数は2万5741件。このうち、ひったくりは106件、バイク盗は1567件でいずれも前年同期比46%減少、自転車盗は4562件で同15%、車上狙いは4077件で同12%といずれも減少した。
地域別では草津署管内で1367件、大津署管内で710件も減るなど特に市部での減少傾向がみられ、15署管内全域で減少した。同課は「県内で住民自主防犯組織が47団体結成され、地域での犯罪抑止効果が現れた」と分析している。
一方、増加したのは、金庫破りが112件で同17%増。家人が在宅中の「しのびこみ」が397件で同15%増となり、「凶悪犯罪に発展しかねない事案が増加しており、安心はできない」(同課)としている。 |