砂利にずらり扇骨並ぶ 安曇川で「白干し」始まる
2003年10月20日
 国内最大の扇骨生産地の滋賀県安曇川町で、扇骨を日の光や風にさらす「白干し」が始まり、砂利の上に広げられた扇骨の束が、季節の移り変わりを感じさせている。

 白干しは、扇骨の製造工程の中で、水分を抜き収縮と防腐、色合いをそろえる不可欠な作業。10月から翌年7月ごろまでがシーズンとなる。

 白干しされた扇骨には独特の風合いが出るが、天候の変化が著しい「高島時雨」と呼ばれるこの時期、生産者は空模様を気にしながら作業を続けている。松田彦光県扇子工業協同組合理事長は「今年は冷夏に苦しんだ。来年は需要の回復を望みたい」と話している。
京都新聞


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