新版「図説高島史」完成 文化財など最新資料盛り込む
2003年10月16日
 滋賀県高島町が町制60周年記念事業で製作していた「図説−高島町の歴史」が16日完成した。町内の文化財や歴史、四季の移り変わりを写真で紹介、文章も分かりやすく工夫するなど、親しみやすい仕上がりにしている。

 図説は町歴史民俗資料館町史編さん室が2000年8月から3年がかりで編集した。20年前に刊行した町史の在庫がなくなり、文化財調査などで新たな史実も明らかになったことから製作した。

 古代、中世、近世、近代、現代に大別。古代では01年11月に同町勝野で出土した古墳時代中期の打下古墳の調査成果や、石棺(かん)内に見つかった古代人の人骨出土状況と頭がい骨からの復顔の写真などを掲載した。

 中世では「幻の長法寺」とのタイトルで、比叡山延暦寺の開山後に開かれた天台寺院で、高島七寺の中で唯一、所在と規模が分かる長法寺を詳しく紹介。現代では1943年からの町制60年のあゆみを掲載したほか、別項で「ふるさと高島」を設け、町内の四季折々の風景写真を載せた。

 A4判、カラーで176ページ、4000部を製作。1部3000円で、19日から販売する。問い合わせは同資料館Tel:0740(36)1553。
京都新聞


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