大津で来月「生命のメッセージ展」
2003年9月28日
 悪質な交通事故や少年犯罪、いじめによる自殺などで尊い命を奪われた被害者の等身大の人形パネルや遺品の靴を展示し、故人をしのぶとともに命の重さを訴える「生命(いのち)のメッセージ展」(中日新聞社など後援)が十月十一−十三日、県内で初めて大津市におの浜のピアザ淡海で開かれる。入場無料。

 同展示会は、遺族らでつくる実行委が主催。二〇〇一年から全国各地で開かれ、年々参加する遺族が増えている。人形パネルは当初十六体だったが、今回最多の百八体を展示。パネルには、生前の被害者の写真を張り、生い立ちや将来の夢、事件の概要を記し、被害者の生きた証しとして靴を並べる。思い出の詩の朗読も予定されている。

 滋賀実行委員の一人、青木和代さん(54)=大津市=は、〇一年に少年による集団暴行で息子悠君=当時(16)=を失った。展示会を前に「亡くなったら終わりではない。帰ってこない命の重さを少しでも感じて」と話している。
中日新聞


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