中江藤樹の遺徳たたえ法要 安曇川で「儒式祭典」
2003年9月25日
 日本陽明学の祖・中江藤樹の命日にあたる25日、滋賀県安曇川町上小川の藤樹書院で、遺徳をたたえる法要「儒式祭典」が営まれた。

 祭典は、近江聖人とたたえられる藤樹のゆかりの上小川地区の住民を中心に受け継いでいる。今年は同書院理事の淵田隆雄さん(66)が賽主(さいしゅ)を務めた。

 紋付きとかみしも姿の淵田さんと、従う助事(じょじ)と助奠(じょてん)の4人が、仏教の位はいにあたる藤樹の「神主」を置く祭壇の幕を開け、儒教の作法にのっとり山海の幸を供えた。引き続き、淵田さんが「儒教を重んじ、道徳を実践する」などとする祝文を唱え、同書院の学規の「藤樹規」を読み上げた。このあと、書院理事長の福井俊一安曇川町長ら参列者が焼香した。
京都新聞


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