今津ヴォーリズ資料館 登録有形文化財に
2003年9月20日
  米国出身の建築家ヴォーリズが設計した今津町今津の「今津ヴォーリズ資料館」が19日、国の登録有形文化財に選ばれた。国の文化審議会が文部科学相に答申した。これで、県内の登録有形文化財は224件となった。

  今津ヴォーリズ資料館は鉄筋コンクリート・れんが造りの2階建て。1923(大正12)年、第百三十三銀行(現滋賀銀行)の支店として建設された。79年からは町立図書館として使用されていた。

  今年4月、図書館の移転新築に伴い、木造の増築部分を取り壊し、本館部分を約7800万円かけて復元、補強工事した。館内には県内外にあるヴォーリズ設計の建築物などのパネルを展示している。

  町観光協会の委託で女性の文化活動グループ「アクト21企画」(16人)が管理、運営している。会員が交代で詰め、見学者の応対にあたっている。生け花・書道教室などのほか、演奏会も開くなど、人々の集まる場所を目指している。

  アクト21企画事務局長の臼坂登世美さん(54)は「サロン、憩いの場になって欲しいとがんばっています。有形文化財になった貴重な建築物。近くには昨年有形文化財登録されたヴォーリズ建築の今津教会もあり、入館者にヴォーリズ建築そのものの価値を説明出来るよう、メンバーの勉強会も始めています」と話していた。
朝日新聞


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