渋滞緩和で交通実験 料金半額も 湖西道路など 10月18日から
2003年9月10日
 滋賀県の湖西道路と日野水口有料道路の通行料金が下げられ、周辺の一般道路の渋滞緩和への効果を調べる交通社会実験が、10月18日から31日まで行われる。料金は湖西道路がほぼ半額となり、日野水口道路は大型車も含めて一律100円に設定される。県が10日、発表した。

 湖西道路は坂本北(大津市)−志賀(志賀町)間の16・7キロで、日本道路公団が管理している。期間中は1部区間の通行であっても、車種を問わず通行料をほぼ半額にする。全線で830円の普通車の通行料が期間中、400円になる。

 日野水口有料道路は日野町日田−水口町水口間の7キロで、県道路公社が管理する。営業時間中(午前5時−午後12時)の通行料は普通車で200円、大型車で310円だが、期間中は一律100円になる。

 県の1999年の調査によると、湖西道路の仰木雄琴−真野インターチェンジ間の1日の通行量は約7400台。これに対し、並行する国道161号の大津市堅田付近は約3万台の通行車両があり、慢性的に渋滞している。県は「実験の効果で湖西道路の通行量が2、3割増え、161号の渋滞も緩和されるのではないか」(道路課)とみている。また日野水口有料道路についても、国道307号など周辺道路の混雑緩和を期待している。

 この交通社会実験は県や近隣市町、警察などでつくる社会実験協議会が実施し、交通量や騒音の調査、周辺住民や道路利用者へのアンケートで、効果を検証する。
京都新聞


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