日照不足 6日遅れの新米出荷 今津の早場米 「一等」にホッ
2003年8月29日
 早場米の産地、滋賀県今津町で29日、県内のトップを切って新米の出荷作業が始まった。日照不足で昨年に比べ6日遅れの初出荷となり、品質低下が心配されたが、検査の結果、全量が「一等」と格付けされ、関係者は胸をなで下ろした。

 初出荷されたのは、極早生品種の「ハナエチゼン」で、2535袋、約76トン。毎年県内と京阪神に出荷している。

 彦根地方気象台によると、7月の日照時間は平年の約54%で、過去108年間で3番目に少なかった。このため、収穫量の減少とイモチ病やカメムシなどの病害虫の発生が心配され、農水省も作柄概況を「やや不良」としていた。

 JA今津町によると、日照不足で「ハナエチゼン」の収量は、昨年より1割少ない約370トンとなる見込み。しかし、全農しが検査員の鵜飼徳雄さん(63)は「防除を徹底しており、品質は高温障害があった昨年よりいい」と講評した。

 出荷された新米は、地元の今津町では29日に、京阪神地方では30日に店頭に並ぶ。
京都新聞


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