地域通貨「アーロ」お目見え 新旭 町内経済の活性化へ
2003年7月31日
 滋賀県の新旭町商工会が考案した地域通貨「アーロ」の流通が1日から、同町内で始まる。町内の加盟店での買い物やボランティアのお礼などに利用できる流通性を高めた商品券で、町内経済の活性化になればと期待されている。

 券は、縦約7・5センチ、横約15センチ。欧州連合の通貨単位「ユーロ」にちなんで名付け、1000アーロ券と500アーロ券の2種類がある。町内のアーロ加盟店約120店で使用でき、店舗によってポイントの上乗せや割引がある。1千万円分の流通量を目指しており、すでに町職員らが一部を購入している。消費者は換金できないが、加盟店は券の利用回数に応じて1−5%の手数料を商工会に支払って換金できる。

 町も主催のボランティア活動のお礼に使ったり、町住宅リフォーム促進事業補助金、団体への報酬をアーロで支払うことも検討している。

 町商工会は、町民の買い物先の約7割が町外という調査結果が毎年出るため、町内限定で何度も利用できる通貨のような商品券を発行し、買い物客やお金を町内にとどめる方法を2年がかりで検討してきた。伊吹源司同町商工会事務局長は「町外に出る買い物客が、町内の店舗に関心を持つきっかけになれば」と期待している。
京都新聞


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