湖西道路の通行料半額化へ交通実験 滋賀県 関係自治体ら初会合
2003年6月27日
 滋賀県は27日、利用が低迷している湖西道路の料金を半額程度とする「交通社会実験」を国交省に申請するため、近隣の自治体や警察と協議会を設立した。実験は今秋に約2週間実施。並行する国道161号から湖西道路への車両の移動をはかり、国道の渋滞緩和への効果を見極める。

 湖西道路は、坂本北(大津市)−志賀(志賀町)インターチェンジ間の16・7キロで、日本道路公団が管理している。普通車の通行料は現在、全線で830円。

 99年の調査では、大津市の仰木雄琴−真野インターチェンジ間(約4キロ)の1日の通行車両は約7400台。これに対し国道161号の堅田付近は約3万台にのぼった。

 県は、湖西道路を通らずに無料の国道へ流れる車が渋滞を引き起こしているとみて、実験では約2週間、普通車、大型車、特大車の全車種を対象に通行料を半額程度にする。国道から湖西道路へ車両がどの程度移動するかや騒音などを調べ、ドライバーや周辺住民からアンケートをとる。

 協議会は、県と大津市、志賀町、高島郡6町村など関係自治体、警察、商工会議所などで構成。県は、日野町から水口町にまたがる日野水口有料道路(約7キロ)についても、全車種の通行料を半額以下の100円程度とする実験を計画しており、これと合わせて7月中にも国交省に申請する。
京都新聞


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