「聞き書き 里山に生きる」刊行 「水と文化研究会」の小坂育子さんがまとめる
2003年5月30日
 志賀町栗原の棚田や里山で行われてきた独自の農作業や行事祭礼などの歴史をまとめた「聞き書き 里山に生きる」(サンライズ出版)がこのほど、刊行された。市民団体「水と文化研究会」メンバーの小坂育子さん(55)が、栗原地区で生まれ育った農業、徳岡治男さん(79)らから10年間にわたって取材。方言や農業独特の言葉遣いで語られた内容をまとめた。

 小坂さんは92年、50年代後半の人々の生活と水とのかかわりを調べるために同町を訪問、取材を続けてきた。本では、徳岡さんの祖父、父の世代から受け継いだ農作業の知恵や工夫、人々の暮らしぶりなどを、徳岡さんの口調そのままにまとめている。小坂さんは「大量消費の時代の中、地域の自然を守って無駄をしない生活をしている思いが伝われば」と話している。

 県内の書店で販売中。B6判、236ページで1200円。問い合わせは同出版(0749・22・0627)。 
毎日新聞


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