「くつき温泉てんくう」増改築工事、近く着手へ
2003年5月29日
 朽木村は近く、同村柏にある「くつき温泉てんくう」の増改築工事に着手する。来年4月に増築の新館部分がオープン予定。湖西地域のマキノ町と志賀町にできた温泉施設の影響もあって利用者の減少が続いており、イメージを一新して巻き返しを図る。 【森岡忠光】
 同温泉は89年、村がふるさと創生資金を活用して泉源探査を行い、95年7月にリゾート施設「グリーンパーク想い出の森」の目玉として開業。京都から交通の便が良いこともあり、97、98年度は利用者が28万人を超え、夏場の週末などは混雑して1時間以上待たないと入浴できない状態が慢性化。

 今月16日には、利用者が200万人を突破した。
 しかし、利用者は徐々に減っており、昨年度は21万人台に。一方、昨年4月マキノ町牧野にオープンした「マキノ高原温泉さらさ」は1年間で約17万人の利用者を集め、同6月志賀町北比良に出来た健康保養施設「比良とぴあ」も11カ月で約12万人と人気を呼んでいる。
 工事では現施設の東側に鉄筋2階建て約1200平方メートルの新館を増設。現施設は木や石を基調としているが、新館は岩を多く用いて自然の素朴さを出す。

 浴室部分は現施設とほぼ同じ広さ。大浴槽、サウナなどのほか、現施設にない露天風呂も二つ造る。
 新館完成後は当分、新館のみで営業し、現施設のリニューアル工事を行う。全体完成後は、平日は新旧施設どちらかで営業、土日祝日は全館で営業し、待ち時間なしで入浴できるようにする。総事業費は約5億円の見込み。
毎日新聞


HOME
Copyright (C) 2003 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved