中世・山城のハイキングコース 安曇川 「田中城跡」を整備
2003年5月23日
 滋賀県の安曇川町商工会はこのほど、同町田中の「田中城跡」を整備し、中世の山城をハイキングできる歴史散歩コースにした。今後、同町の新しい観光資源として活用する。

 同商工会は昨年度、集客が見込める新たな観光資源を調査。中世の山城の様子を残す田中城跡に着目し、ハイキングコースとして整備することにした。

 田中城跡は、東西約20メートル、南北約190メートル。佐々木氏の流れをくむ田中氏の居城で、天主跡のほか、山を削って陣地にした65カ所の曲輪(くるわ)、10カ所の空堀、16カ所の土塁が残っている。整備した散歩コースは約2キロで、約1時間半のコースになっている。また、田中氏の流れをくむ同町出身の大名で、関ケ原の合戦後に石田三成を捕らえた田中吉政も、城跡と合わせてPRしていくという。

 同商工会は、地元住民や観光、商工関係者で町観光開発委員会を結成。地権者の同意を得て、昨年度から草木を伐採したり、道標や案内看板を立てるなどして、コースを整備した。同商工会は「今後、イベントを開催するなど、事業展開で安曇川をPRしていきたい」と話している。
京都新聞


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