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コウノトリ営巣へ塔設置 6年前から飛来、マキノ
2019年7月17日
 国の特別天然記念物コウノトリの生息しやすい環境づくりを進めようと、滋賀県高島市マキノ町浦で16日、住民らが営巣用の塔を設置した。一帯は6年前からコウノトリの飛来が確認されており、住民らが定住と繁殖に期待を寄せている。

 塔の設置は、コウノトリの餌場となる湿地づくりを進める市民団体「コウノトリ湿地ネット」(兵庫県豊岡市、佐竹節夫代表)の事業の一環。1月下旬に地元住民に設置を打診し、田んぼに隣接する私有地に高さ約11メートルのコンクリート柱を建てた。

 塔の最上部に営巣を促す逆円すい形の鉄製かご(直径約1・6メートル)を備え、地元産ツバキの止まり木(長さ約80センチ)を6本取り付けた。同ネットによると、設置は京丹後市、島根県雲南市、兵庫県高砂市、長浜市木尾に次いで5カ所目。

 滋賀県内の同ネット会員によると、高島市内では2011年に飛来が確認された。塔の設置場所一帯では、工務店経営の竹谷勇次さん(62)=同市マキノ町山中=が13年2月に豊岡市で放たれた個体を確認し、3年ほど前からは複数が飛来しているという。

 一帯で観察を続けている竹谷さんは「コウノトリは自然環境の豊かさを示すバロメーター。定住と繁殖の里としてアピールすることで地域の活性化につながれば」と話した。
京都新聞


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