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水陸両用藻刈り船初投入 外来水草駆除 滋賀・浜分沼
2019年1月17日
 絶滅危惧種の水生食虫植物が生息する内湖「浜分沼(はまぶんぬま)」(滋賀県高島市今津町、約2・5ヘクタール)で外来生物法の特定種「オオバナミズキンバイ」が広範囲に繁殖していることが分かった。駆除を急ぐ必要があるとして、県は16日、国内に1台しかない水陸両用タイプの藻刈り船を初めて投入し、駆除作業を実施した。

 県によると、琵琶湖のオオバナミズキンバイは2009年、守山市の赤野井湾で初めて発見。15年には約27万平方メートルまで繁殖したが、駆除が進んだ結果、17年度末には約7・9万平方メートルまで縮小した。ほとんどが南湖で、北湖で確認されることは少なかったが、浜分沼の東側と北端の水際2カ所で昨年、群落(計約300平方メートル)があるのが見つかった。

 浜分沼には、ミジンコなどを捕食する絶滅危惧種の食虫植物「フサタヌキモ」が生息している。駆除作業の影響を受けないよう、活動が鈍る冬にオオバナミズキンバイを駆除することにした。

 水陸両用の藻刈り船は長さ4・7メートル、幅2メートル。ブルドーザーのような形で左右に水かきの付いた無限軌道状の推進装置があり、浅瀬も岸辺も自在に動き回れる。浜分沼は琵琶湖に近いが、つながる水路が狭く県の水草刈り取り船は入れないため、運搬可能な水陸両用船を所有する松江市の業者に委託した。

 オオバナミズキンバイは、ちぎれた葉や茎からも根を出して増えるなど繁殖力が高い。県は今後、手作業で取り残した分を回収し、浜分沼での繁殖を抑える方針。
毎日新聞


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