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<大津市>シェア駐車場を観光地に活用 アキッパと連携協定
2018年11月28日
 インターネットを通じて住宅や月決め駐車場の空き空間を貸し借りする駐車場のシェアリング(シェア駐車場)を観光地に活用しようと、大津市は28日、大阪市のシェア駐車場サービス会社「akippa(アキッパ)」と連携協定を締結した。高原リゾート施設「びわ湖バレイ」(大津市木戸)など、市内の観光地での駐車場不足や交通渋滞の解消を狙う。観光地での駐車場対策を目的に、アキッパが自治体と協定を結ぶのは初めて。【成松秋穂】

 アキッパは、契約されていない月決め駐車場や使われていない住宅・店舗の車庫を、インターネットを介して貸し借りする駐車場シェアリングサービスの先駆け的存在。パソコンやスマートフォンから会員登録し、目的地の駐車場を予約して利用する。駐車料金は主にクレジットカードで決済し、便利さや価格の安さなどが人気で、利用会員数は今月、100万人を突破した。

 今回の協定で、市とアキッパが最初に取り組むのが、びわ湖バレイの駐車場対策だ。

 びわ湖バレイは冬のスキーシーズン以外にも集客を図ろうと、2016年に「びわ湖テラス」を開業。標高約1100メートルから琵琶湖を望む眺望が話題を呼び、昨シーズン(昨年4〜11月)には約47万人が来場。滋賀県内有数の観光地に急成長している。

 一方、駐車場不足は深刻さを増している。現在も1700台分が整備されているが、連休などは午前中で満車になることも少なくない。市などによると、約2キロ離れた湖西道路志賀インターチェンジ(IC)まで渋滞が続くこともあり、緊急車両の通行の妨げとなる危険性があるほか、違法駐車や迷惑駐車も珍しくないという。

 今回の協定で、アキッパは最寄り駅のJR志賀駅周辺を中心にシェア駐車場となる空きスペースを開拓。利用料金などは今後、調整する。市は地元の経済団体などを通じ、他にもシェア駐車場の活用を希望する事業者をアキッパに紹介するほか、市のホームページや広報紙などで市民への認知度の向上を図る。

 びわ湖バレイの担当者は「公共交通機関の利用を呼び掛けても、家族連れなど、どうしても車で訪れるお客様が多くなる。周辺への迷惑の解消につながれば」と今回の連携を歓迎している。

 ◇びわ湖バレイ以外での展開も視野

 大津市とシェア駐車場サービス会社「akippa(アキッパ)」が観光地でシェア駐車場を活用しようと28日に結んだ連携協定は、全国で利用が急速に拡大している駐車場シェアリングが、県内でも本格化するきっかけとなりそうだ。記者会見した越直美市長は「市民の皆さんが資産を有効活用することで、収入を確保し、地域の課題解決にもつながれば」と説明した。

 遊休地の所有者は、駐車場の情報や写真などをパソコンやスマートフォンからアキッパに登録し、15分単位または1日単位で貸し出しできる。精算機などの設備投資や登録料は不要。利用者からアキッパに支払われた駐車場代の半額が手数料として引かれ、残りが収益となる。市内の遊休地の活用が課題になる中、シェア駐車場は一つの解決策になる可能性がある。

 加えて市は、別の観光地での展開も視野に入れる。市は坂本、堅田地区などの観光地に6カ所計約200台の無料観光駐車場を備える。観光シーズンに満車になることもあるが、利用状況に偏りがあり、新たな駐車場整備の予定はない。越市長も「市民からの要望も多かったびわ湖バレイで効果が出れば、他の観光地でも考えていきたい」と明かす。

 一方、アキッパにしてみても、協定をきっかけに駐車場の数が増えれば、利用者の利便性が向上。アキッパは全国の約2万4000カ所にシェア駐車場を確保しているが、県内での登録数は約60カ所、大津市内は約20カ所にとどまる。自治体との連携は「駐車場シェアリングに漠然と不安を持っている方にも、安心感を与えられる」(金谷元気社長)メリットもある。
毎日新聞


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