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国道161号白鬚神社付近「山側に見直しを」 滋賀県知事要望
2018年11月6日
 滋賀県の三日月大造知事は6日、国が国道161号の大津、高島市域で進めている「小松拡幅事業」で、4車線化を目指す白鬚神社(高島市鵜川)付近の計画ルートを琵琶湖に張り出さない山側に見直すよう、国に求めていく考えを明らかにした。現行計画では琵琶湖の埋め立てが必要になることから、県は国のルート見直しを受けて都市計画を変更する方針だ。

 三日月知事は記者会見で「琵琶湖岸の改変は極めて困難だと認識している。改変せず、神社や住宅を極力回避する山側ルートに変更したい」と見直しの意向を初めて示した。国も認識を共有しており、今後、トンネル化を含む山側ルートの検討を本格化させる。

 国の計画では、白鬚神社付近の工区は4車線化に伴って延長約2キロ、幅約10メートルで琵琶湖に張り出すルートになっている。湖の埋め立ては避けられず、県は2015年の琵琶湖保全再生法成立などを踏まえて「現実的でない」と判断した。

 神社周辺は文化庁の日本遺産の一部に認定されており、景観への配慮が求められている。1日約2万台の交通量がある上、自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」を含め人気の観光ルートに当たり、安全確保も課題となっている。

 県によると、道路整備に伴う琵琶湖岸の改変は、1997年完成の県道湖北長浜線(長浜市)の新設工事で約7万平方メートルを埋め立てたのが最後という。

 県は着工の前提となる都市計画の変更までに数年はかかると見ており、三日月知事は「国との連携を密にしながら丁寧かつ迅速に進めていく」としている。国土交通省滋賀国道事務所は「課題は認識している。ルート見直しも含めて対応を検討する」としている。
京都新聞


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