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絶滅危惧種、七色ならぬ「ヤイロチョウ」、繁殖記録を市民が撮影し冊子に 滋賀・高島市
2017年12月25日
 今夏、滋賀県高島市内で確認された絶滅危惧(きぐ)種の渡り鳥「ヤイロチョウ」の繁殖の様子を愛好家ら5人が写真集にまとめ、24日、同市に6部を寄贈した。

 ヤイロチョウは東南アジアなどに広く分布する体長約20センチの渡り鳥の一種で、日本には繁殖期に飛来する。緑、赤、青などさまざまな色の羽毛を持つことから命名された。

 市環境政策課などによると、今年、県内では山奥などで少なくとも6組のつがいが確認されている。一般の人が立ち入る場所に現れることはめったにないという。

 写真集「絶滅危惧種ヤイロチョウ繁殖物語」に収められたのは、今年6〜7月に同市内の森で発見されたつがいで、繁殖から数羽のヒナが巣立つまでの様子を克明に記録している。

 一方、訪れたファンの中にはストロボ撮影をしたりゴミを散らかしたりする人も多く、市と協力して規制線を設けるなどの保護活動も行いながら記録を続けたという。

 この日、同市内で行われた寄贈式では、作者の1人の松田映子さん(53)が「高島の緑豊かな自然環境が呼び込んだ美しい渡り鳥。環境保護のきっかけになってほしい」と話した。

 写真集はA4判31ページ。今後、市内6カ所の図書館で順次閲覧が可能となる。
産経新聞


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