早場米の産地で県内有数の米どころ、高島市今津町の箱館山のふもとで24日、田植えが始まった。一帯は箱館山北方の人造湖「淡海湖(処女湖)」から長さ約1・2キロの導水トンネルで水を引いており、水田が鏡のように輝いている。
この日はJA今津町の関係会社「アグリ今津」が直営田や農家から委託を受けた田に順次、田植機を入れた他、近隣農家も開始。古谷進さん(73)は「公務員の息子が休みを取れ、晴天にも恵まれたので」と一緒に作業していた。
JA今津町によると、管内の今年の稲作は平年並みの約536ヘクタールの見込み。田植えのトップは極早稲品種のハナエチゼンで、お盆過ぎに稲刈りし、新米の県内出荷一番乗りを目指す。作付けの約51%を占める主力のコシヒカリの田植えは5月の連休がピークになるという。 |