滋賀県内の川で、ビワマスの放流が始まった。13日には高島市マキノ町の知内川に、子どもたちが稚魚千匹を放ち、小さな体で懸命に泳ぎ出す姿を見て歓声を上げていた。
同町のマキノ西小では約10年前からビワマスの採卵と放流を体験しており、この日は3年生11人が参加した。児童は、県漁業協同組合連合会の職員から「ビワマスは梅雨になると琵琶湖に行き、3、4年でこの川に帰ってくる」と説明を受けた後、5センチほどに育った稚魚を川に流した。
小さいながらもビワマス特有の楕円(だえん)形模様を体にまとった稚魚たちは、さっそく体を上流に向けて泳ぎだした。子どもたちは「自分たちで採った卵が、また川に帰ってきてほしい」「3年後に見に来たい」などとうれしそうに話していた。
県漁連では25日までに16河川で数十万匹の放流を予定している。 |