滋賀県高島市マキノ町蛭口の「里山のカタクリ園」でカタクリが見頃を迎えている。薄紫色の花が芽吹き始めた雑木林に気品を漂わせ、観光客の目を引きつけている。
カタクリはユリ科の多年草。約100平方メートルに約150輪がうつむき加減に咲き、木漏れ日を浴びている。
同園を管理するマキノピックランド(同町寺久保)によると、2002年に斧磨(よきとぎ)川(同町牧野)が改修された際、自生していたカタクリの球根約500球を地域住民らが移植した。13年間は群落が育たなかったが、今月に入って開花した。来週末まで楽しめるという。
9日、夫婦で訪れた大津市鏡が浜の山本泰一さん(68)は「気品があり、印象的な色が好き。今年も春が来たと心が躍ります」と?を緩めた。無料。
彦根地方気象台によると、滋賀県内はこの日、ほぼ全域で最高気温が5月中下旬並みに。東近江市で24.5度、大津市で23.4度、高島市今津町で20.9度に達した。 |