今が旬の湖西の不動産情報掲示板
雪間から春の顔ザゼンソウ 滋賀・高島
2016年2月10日
 国内群生地の南限とされる滋賀県高島市今津町弘川の湿地で、ザゼンソウが開花し始めた。暖冬の今年は積雪がほとんどなかったが、10日朝、数センチの雪が積もり、雪の合間に咲く花が早春の息吹を伝えている。

 ザゼンソウは、サトイモ科の多年草で、ミズバショウの仲間。濃い紫色の仏炎苞(ぶつえんぼう)の内部に、小花が密集した球形の肉穂花序(にくすいかじょ)があり、座禅を組む僧を思わせることから名付けられた。開花の際に発熱し、周囲の雪を解かすとされる。今津では、饗庭野の伏流水が流れ込む約千平方メートルの湿地に数千株が自生する。

 いまづ自然観察クラブ事務局の前川勉さん(68)によると、1月は気温が高く、季節外れの開花をする株もあったが、その後気温が下がり、例年通りの開花状況に。見頃は2月下旬から3月初めという。

 この日は京阪神などから大勢の観光客が訪れた。大阪府豊能町から夫婦で来た渡邉安代さん(77)は「初めて来たが、ザゼンソウが育つ自然環境がすばらしい」と話していた。
京都新聞


HOME
Copyright (C) 2016 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved