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黄金色の絵画のよう 滋賀・高島、メタセコイア並木
2016年1月22日
 一直線に伸びるメタセコイア並木。夜明け前、落葉した焦げ茶色の枝を広げていた。午前7時過ぎ、まばゆい朝日が昇ると、冬の装いは一転し、紅葉真っ盛りを思わせる印象派の絵画に変わった。気温1度の冷たい空に舞ったドローンは、並木の背景にうっすら雪化粧した野坂山地も映し出した。

 メタセコイア並木は、観光果樹園などを営む農業公園「マキノピックランド」(高島市マキノ町)沿いを走る滋賀県道の両脇2・4キロに、約500本植わる。植樹当初は2メートルほどの苗木は、35年たち樹高約25メートルまで成長した。

 雄大な景色が人気となり、近年、テレビや雑誌でも注目される。新緑や雪景色など季節ごとに表情を変えて訪れる人を魅了する。クリ園の防風林として誕生した並木は「観光のシンボル」になった。地域の保存会が、落ち葉の清掃や剪定(せんてい)も手がけて守り育てる。

 県内屈指の豪雪地域。近くにスキー場もあるが、今季は暖冬の影響で雪不足が続いた。マキノピックランドの桂田亘支配人(38)は「果樹園の防虫対策にも欠かせず、なにより冬のマキノを楽しんでほしい」と雪を待ち望んでいた。この冬一番の寒波は、黄金色の絵画の景色を白く染めている。
京都新聞


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