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重文景観3地区保全へ整備委 滋賀・高島市
2015年8月21日
 地域の暮らしに根ざした貴重な風景として国が選定する「重要文化的景観」。市内で三つの地区が重要文化的景観に選ばれた滋賀県高島市は、整備活用委員会を近く発足させ、各地区ごとの具体的な保全に向けた計画の策定に取りかかる。琵琶湖や水に深いつながりのある集落の街並みやかつての城下町などをどう後世に残していくのか。建築物の老朽化や地域住民の高齢化が進む中、有効な対策が期待される。

 高島市では2008年にマキノ町の海津・西浜・知内地区が市内で初めて重要文化的景観に選定された。10年にはかばたで知られる新旭町の針江・霜降地区、今年1月には勝野の大溝地区がそれぞれ選ばれた。同市は重要文化的景観の選定地区が全国の市町村で最も多い自治体となった。

 委員会は、3地区ごとの整備活用計画を本年度から数年かけてまとめる方針。事務局を担当する市教委文化財課は「地区の景観を守るには、貴重な民家が空き家にならないよう住み続けてもらう必要がある」とし、「民家の改築などに規制を設けるなど、整備活用計画では住民が居住しづらくなるような方法は取りたくない」との姿勢を示す。

 委員会は学者を含む8人ほどで構成する予定。各地区は住民の生活の場であるだけに、市教委はそれぞれの地元代表を委員に加えて意見を反映し、計画をまとめる考えだ。
京都新聞


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