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松江城天守国宝に、重文に滋賀の思子淵神社3棟 文化審答申
2015年5月16日
 国の文化審議会(宮田亮平会長)は15日、松江城天守(松江市)を国宝に、滋賀県高島市朽木小川の思子淵(しこぶち)神社の本殿など3棟を含む計10件を重要文化財に指定するよう、下村博文文部科学相に答申した。現存する城の天守は12あり、国宝指定は63年ぶり5例目。

 思子淵神社は、安曇川支流の針畑川流域にある。建物の中に本殿、蔵王権現社、熊野社の3棟が納められ、それぞれ幅が74〜94センチ、奥行き1・2メートル、高さ1・8〜2メートル。一間社流(いっけんしゃながれ)造で棚が正面に張り出している。蔵王権現社は応安4(1371)年建立の板札が残り、本殿と熊野社も造りや傷み具合から同じ14世紀後期の建築と推定され、一体的に残る点が極めて貴重という。

 安曇川源流は古くから建築用材を切り出す杣山が多くあり、いかだで木材を搬送する際の守護神をまつる独自の「シコブチ信仰」が残る。県教委によると、源流域には「シコブチ」と名の付く神社が京滋に15カ所あり、重文指定を受けるのは今回が初めてという。

 滋賀県内の建造物の重要文化財は184件、244棟となる。
京都新聞


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