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農家の仕事、家族内で協定 滋賀・高島に移住の夫婦
2014年8月12日
 農家が家族内で就業上の役割や条件などを取り決め、協定を結ぶ「家族経営協定」の調印式が11日、滋賀県高島市の新旭公民館で行われ、東京都から同市に移住して農業を営む夫婦が協定書に署名した。

 同協定は、農業経営の合理化や女性を含む後継者育成などを目的に、約20年前から国が推進し全国の自治体で導入が図られている。雇用関係や労働時間、休日、報酬などを家族内で定め文書化する。

 高島市では7年ぶり8戸目となる協定調印に臨んだのは、今津町深清水の高橋章隆さん(42)と佳奈さん(35)の夫妻。2人は東日本大震災を機に生き方を見直し、各自の仕事を辞めて昨年春に東京都台東区から移住。安曇川町泰山寺に農園を開き、白トウモロコシや自然薯(じねんじょ)などの露地野菜を主に作っている。

 調印式では立ち会い人の中田正敏・市農業委員会会長はじめ40人の委員が見守る中、それぞれ協定書に署名した。佳奈さんが経営主で生産を中心的に担い、章隆さんは受注出荷の管理のほか、農家レストランの開業を見据え調理も担当する。

 大津市出身で、先に高島に来て農業を始めた佳奈さんは「役割が明確になると、責任とともにやる気も増します」。章隆さんも「ほかの農家からも進んでやってみたいと思われるよう、頑張りたい」と話した。
京都新聞


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