薪(まき)や太陽光発電を活用したイベント「薪人の祭」が、高島市マキノ町蛭口の旧木下製材で開かれた。まき割り体験や薪ストーブで調理した食事の販売、太陽光発電を使った音楽ライブなどがあり、家族連れらが自然エネルギーに親しんだ。
エネルギーの自給自足や自然エネルギーを通じた地域活性化を目指そうと、今年4月に設立された一般社団法人「市民エネルギーたかしま」が主催した。同法人によると、高島市内の森林のうち43%が人工林で、間伐材を将来の持続可能エネルギーとすることが期待されている。木材に親しみ、高島ならではのエネルギーについて考えるきっかけにしてもらおうと、同法人が初めてイベントを企画した。
イベントでは、親子連れらが市内で伐採された杉のまき割りやチェーンソーを体験。間伐材や廃材を使う「ロケットストーブコンロ」で調理したカレーが販売されたほか、カゴ編みや電動糸のこぎりの木工教室、楽器の電源に太陽光発電の電力を使用した音楽ライブなどもあり、会場は1日中にぎわっていた。
環境経営の研究の一環で訪れた立命館大3年の川村美歩さん(20)は「高島ならではの資源を活用していて興味深かった。自然エネルギーをどう地域に広げるかという点で、今後の研究の参考にしたい」と話していた。 |