「日本の棚田百選」(農林水産省認定)に県内で唯一選ばれている高島市畑の「畑の棚田」で19日、オーナーになっている都市住民らの田植えがあり、県内外の約300人が急斜面に段々と連なる棚田に入り手で苗を植えた。
「畑の棚田」は、標高差約100メートルの間に359枚の棚田計15・4ヘクタールが広がる。「百選」選出を機に地元が始めたオーナー制は14季目。1区画(約100平方メートル)3万3000円で、田植えや稲刈りができ、収穫米や特産物が受け取れる。
今季のオーナーは69組で京阪神など県外が6割。大阪市都島区の会社員、原田修一さん(54)は「昨年に続いて2回目。とても楽しく米もおいしい」。子どもたちも多く、泥まみれになってカエルやカニを捕まえて喜んでいた。 |