高島市今津町の住宅街に残るザゼンソウ群生地で10日、「まつり」が開かれ、大勢の見物客が訪れた。雨の中、携帯などで熱心に撮影し、春雨にぬれる満開のザゼンソウとともに傘の花もにぎやかだった。
雪が消えた群生地には、タケノコほどの大きさのザゼンソウがニョキニョキ生え、女性客から「かわいい」の声も。今冬発足した住民グループ「ざぜん草の里」メンバーが案内に立ち、近くの集会所を休憩所に開放した。
発熱植物ザゼンソウ研究の第一人者、岩手大農学部付属寒冷バイオフロンティア研究センター長の伊藤菊一教授を招いた学びの集いも開催。“体温”制御のデジタル応用を追究する同教授の映像を交えた話に、約80人が興味深く聞き入った。 |