滋賀県高島市新旭町の針江区が23日、2006年度の「豊かなむらづくり全国表彰事業」で農林水産大臣賞の表彰を受けた。
針江区は1990年に、環境にやさしい農業を実践する「針江げんき米栽培グループ」を結成し、農薬の使用を除草剤1回だけに抑え、有機肥料で栽培した「げんき米」を出荷している。
また、わき水を炊事や洗面などに使う水場「川端(かばた)」や周囲の里山の見学者に対応するため、ボランティア組織「針江生水(しょうず)の郷委員会」が設立され、定期的に案内ツアーを催している。これらの活動が、農水省などの評価を受けた。
表彰式は京都市内のホテルで開かれ、針江区からは美濃部勝己区長、同委員会の田中義孝会長、げんき米を栽培している石津文雄さんが出席。進藤眞理・近畿農政局長から表彰状が手渡された。
田中会長は「自分たちはそれほど良いところと思っていなかったのに、全国の人にほめられて、素朴な良さを再認識できた」と喜んでいた。 |