滋賀県警は、大津市の湖西道路が無料化されて8月1日で1年がたったのを機に、無料化の前後の交通量や事故状況をまとめた。湖西道路の交通量が約60%増えた分、国道161号は約10%減少し、国道の慢性的渋滞の緩和に一定の効果があった。ただ、死亡事故が相次いでおり、事故防止対策が課題となっている。
県警交通企画課によると、湖西道路と西大津・志賀バイパスの1日の交通量は約4万8000台から約8万台に増えた。これに伴い、国道161号は約15万台から約13万5000台に減り、同課は「朝の出勤時間帯のスムーズな通行が可能になった」としている。半面、湖西道路では、1998年から無料化前まで1件もなかった死亡事故が、無料化後は相次いだ。今年7月に乗用車と大型トラックが衝突、母子ら3人が亡くなるなど、5件の事故で計9人が死亡した。
県警などは、車線をはみ出して正面衝突する事故が大半のため、一部区間にポストコーンで簡易の中央分離帯を設置しており、交通企画課は「中央分離帯を全線に広げ、安全性を一層高めたい」と話している。 |